鍵盤が下がる重さのバラツキについて




鍵盤を裏から見たところ
何本か色の付いた線が引かれているのがわかると思います
が、このラインに沿って鉛が埋め込まれています。
白鍵1つ目鉛のライン 赤
黒鍵1つ目鉛のライン 黒
白鍵2つ目鉛のライン 緑 ・・・などと


計算上きれいにそろっているだけで、実際はそれぞれの誤
差を無視した重さになっています。






結果これだけの鉛が必要になりました。








鍵盤の重さのバラつき。
国産のピアノで鍵盤の重さの微調整をしている所はほとんど
ありません。(していたらコストが上がってしまいます。)
白鍵とすぐ隣の黒鍵で平均7〜8gは違います。
黒鍵が非常に重たいのです。
鉛を貼付ける方法での調整です。

鍵盤の裏側です。
これだけの鉛を貼ることになったのですが、反応が良くなり、
白鍵と黒鍵のバランスもそろいました。

■鍵盤鉛入れ作業について■
一番の調整の土台である鍵盤が下がる重さのバラツキが異
常でした。
隣同士で10gも違うという所が全鍵盤に渡ってあり、その差は
一番大きくは20gにも達していました。
一番重くて70g近く、軽くて50g。
何度となくヤマハに電話をされても、調律師さんから返ってく
る言葉は「これがヤマハの標準です。」
返す言葉が無い。

根本の問題は工場内での製作基準がどのレベルかというこ
と。
製作段階の時でしかできない調整も多くあります。






YAMAHAのC1について

音がぐるぐる回って低音が芯の無い音、と言われました。
弾いた感じ音がもこもこしている、かと思えばカンカン出るところもバラバラにある。

タッチ 異常に重たい

調律  437Hzまで下がって狂っている

整調  異常なくらい変化している

鍵盤の重さを測ると
低音白鍵:70gの重りで下がらない(重りのリミット)
低音黒鍵:白鍵以上に重たい
中音:52g〜62gでばらついている 黒鍵は+5g
高音:68g 黒鍵は+5g

つまり88鍵で20gの誤差がありばらついているピアノということです。